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🍎おくすりを嫌がって飲んでくれない

おくすりの飲ませ方について

病院を受診すると、内服薬が処方されることがあります。お薬は大きく分けてシロップ、粉、錠剤(カプセル)の3種類があります。医師の判断で、お子さんの年齢や飲める形状のもの、好みを考えて処方されます。しかし、いざお子さんに薬が処方されても、飲ませ方が分からない、薬を嫌がってどうしても飲んでくれない、などといった相談があります。
そこで今回は、お子さんへの“おくすりの飲ませ方”をまとめてみました。

乳幼児期

シロップ

容器を軽く振ってから、1回量をスポイトなどで量ります。スポイトで頬の内側に少しずつ流し込むように飲ませてみましょう。また、哺乳瓶の乳首を外して先に咥えさせてから、シロップをそこに入れて飲ませる方法もあります。

粉薬

小さな容器にあけて、数滴の水でペースト状に練ります。そして、きれいに洗った手の指先で、頬の内側や上あごに塗ります。舌には味覚があるので、できるたけ避けて塗りましょう。そのあとは、口の中に残らないように、ミルクなど飲み物を飲ませましょう。

シロップと粉薬が一緒に処方されている場合

シロップに溶いてもよいですが、混ぜてから時間が経つと、お薬の成分が変化してしまうこともあるため、飲ませる直前に1回分だけを溶くようにしましょう。
※お薬をミルクや離乳食に薬を混ぜるのは止めましょう。味が変わったことで、ミルクを飲まなくなってしまったり、離乳食を食べなくなってしまったりすることがあるからです。大切な栄養源ですので、主食には混ぜないようにしましょう。いずれも満腹だとお薬を飲まなかったり、吐いてしまったりする可能性があるので、お腹が空いている時にあげてみてください。

幼児期

シロップ

容器を軽く振ってから、1回量を量ります。そのままスプーンやコップで飲ませてみましょう。

粉薬

水やぬるま湯で溶かして飲ませてみましょう。溶く水の量は一口で飲める量(スプーン1〜2さじ)にしましょう。
どうしても薬の味を嫌がって飲まない場合は、飲む直前にヨーグルトやつぶしたバナナ、アイスクリーム(水分が少なく香りの強いもの)に混ぜてみましょう。お薬によっては混ぜることにより苦みが増したり、お薬の効果が弱くなったりすることもありますので、薬剤師さんに相談してみましょう。

学童期

錠剤が飲めるようになってくる時期です。水で飲むのが一般的ですが、個人差がありますので、服薬補助ゼリーで一緒に飲ませる方法もあります。錠剤は口やのどにくっつきやすいのでお水を少量飲み、口の中を湿らせてから飲むようにしてください。

お薬を飲ませるタイミングについて

1日3回のお薬が出た際に、朝、昼、夕が基本ですが、保育園や幼稚園、学校で昼分を飲ませることができない場合があると思います。そのような時は、昼分を帰宅後に、夕分を寝る前にずらして飲ませていただいて構いません。お薬との間隔は最低4時間を目安に空けるように調整しましょう。お薬を飲ませようとした時に寝てしまっていたら、無理に起こして飲ませることはせず、もし起きるようなことがあったらその時に飲ませてあげましょう。

お薬の保管方法や期限について

シロップは糖分が入っているため細菌が増えやすいです。冷蔵庫で保管し、処方日から1~2週間以内に使用しましょう。その他、粉薬は処方日から3~6ヶ月程度、錠剤は処方日から6ヶ月~1年程度を目安に保存し、過ぎたものは捨てるようにしてください。
お薬は小さいお子さんの誤飲を防ぐために、お子さんの手の届かないところに保管しましょう。

最後に


お子さんがお薬を飲めたら、たくさん褒めてあげてください。ときには、飲んだ後のご褒美もいいでしょう。体調によっては機嫌が悪く、今まで飲めていても拒否が強くなることもあります。そういったときは、無理に飲ませることをせず、時間を少し空けてみるとすんなり飲んでくれることもあります。薬を飲むことが嫌なことにならないように、明るい穏やかな雰囲気づくりを心がけてくださいね。

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