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🍎鼻水が止まらない 

おうちでのお鼻のケアについて

お子さんが風邪をひいて「鼻水が止まらない」「鼻が詰まって苦しそう」などと困ったことはありませんか?
鼻水には吸い込む空気の温度や湿度を調整する大切な役割がありますが、たくさんの鼻水がでたり、鼻詰まりが続くと
よく眠ることができなかったり、集中力が続かなかったりと様々な影響があります。

 

どうして鼻水は出るの?

鼻水が出る原因は大きく分けて2つあります。1つ目はアレルギー反応によるものです。花粉やほこり、ハウスダストなどが鼻に入ることで、鼻粘膜に炎症が起こり、鼻水の分泌が多くなります。2つ目は風邪です。ウイルスや細菌によって鼻粘膜が刺激されると、鼻水の分泌が多くなります。どちらも分泌された鼻水は、花粉やウイルスが体の中に入らないように防ぎ、排出するように働いています。

 

鼻水を放っておくと…

鼻水は元々透明で、色がついていません。子どもの鼻水の多くは透明ですが、風邪をひいてしばらくすると色がつくようになります。子どもは鼻水によって次のような症状を起こしやすいです。

・中耳炎…子どもの鼻の中は狭く、鼻と耳をつないでいる耳管という管が太く水平のため、ウイルスが入りやすい構造になっています。ウイルスや細菌を含む鼻水が耳管へ流れ込み、中耳に入ると炎症を起こしてしまうことがあります。中耳炎になると高熱や耳が痛くなる、耳垂れなどの症状が現れます。 

・副鼻腔炎…鼻腔(鼻の中)の周りにある骨に囲まれた空洞部分を副鼻腔と呼びます。この副鼻腔にウイルスや細菌が入り、炎症を起こすと副鼻腔炎を引き起こします。黄色い粘り気のある鼻水が出たり、頭痛や発熱などの症状が現れます。

・咳や痰がでる…鼻水が喉に垂れ込むことによって、咳や痰が出やすくなります。

・ミルクやご飯が食べられない…とくに小さなお子さんは、鼻腔が狭くミルクを吸うときは鼻で呼吸をするため、苦しさでミルクを飲む量が減ることもあります。

 

おうちでできる鼻水・鼻づまり対策

お部屋を加湿する

乾燥を防ぐことで鼻の通りが良くなります。加湿器がない場合は濡れたタオルを部屋に干すだけでも加湿効果が期待されます。

体を温める

お風呂の後や温かい飲み物を飲んだ後は、血行が良くなって鼻の通りが改善されます。加湿されるため、粘度の高い鼻水も取れやすいです。また鼻だけを蒸しタオルで温めても効果的です。

こまめな水分補給

鼻水がたくさん出ることで、体の水分が奪われます。鼻水を柔らかくするためにも、こまめな水分補給をするように促しましょう。

鼻水を吸引する

鼻水吸引器を使用すると鼻の奥に溜まった鼻水を取ることができます。自分で鼻をかむことができないお子さんの場合、とくにお鼻の吸引器は大切です。当院でも鼻吸引を行っておりますが、おうちに帰るころにはまた鼻水が分泌されて溜まってしまうため、一時しのぎにしかなりません。そのため、お家での吸引器の使用をお勧めしております。
吸引器をお持ちでも、子どもが嫌がるからと使用していない方も多くいらっしゃいます。上記に説明したように、鼻水によって様々な影響がありますので、できるだけ鼻水を溜めないようにしてください。初めから吸引が好きなお子さんは少ないため、吸引が出来たらたくさん褒めたり、寝る前の習慣にしたり、少しずつ慣らせていきましょう。
また、「1日何回吸引したらいいですか」「鼻水を吸いすぎたら良くないですか」などと質問を受けることがよくあります。大人でも鼻水が止まらないため1日中鼻をかんでいることがあるように、回数に制限はありません。ただし吸引器を鼻の奥まで押し込んだり、強い圧をかけたりしないように注意しましょう。

鼻水がたくさん出ているときに吸引をすると鼻血がでることもありますが、鼻の粘膜の炎症が強い時などは少しの刺激で鼻血が出やすいですので、休憩しながら行いましょう。ただし、毎回鼻血が出てしまうときには、一度耳鼻科で診てもらうとよいでしょう。

 

最後に

鼻水だけであれば受診する緊急性は高くありませんが、鼻水だからと放っておくと、それをきっかけに他の病気を引き起こす可能性があります。子どもは自分で息苦しさを訴えることが難しいこともあるため、まわりの大人が症状に気づけるようにしましょう。紹介したお家でのケアも参考にしてみてくださいね。

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