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🍎デリケートゾーンのトラブルについて/男の子

デリケートゾーンのトラブルについて


 お子さんがおちんちんを痛がったり、先が赤くなっている際に、泌尿器科・皮膚科・小児科などで、どこを受診したらいいか迷われたことはないでしょうか。お子さんの陰部の症状で受診を迷われた際は、まず小児科を受診していただいて大丈夫です。緊急性のある症状の場合は、当院から詳しい検査のできる総合病院を紹介させていただくことがあります。今回は、男の子の症状でよく受診される症状とホームケアについて紹介します。

よくご受診いただく症状

・おちんちん赤み、腫れ
・おしっこするときの痛み、不快感
・包茎(ほうけい)
・陰のうの痛み・腫れ

おちんちんの赤み・腫れ、おしっこするときの痛みについて

おちんちんのトラブルの多くが、亀頭包皮炎の症状です。おちんちんの先端(亀頭)が赤く腫れて触ったときや、おしっこするときの痛み、先端から黄色い膿が出ることがあります。主な原因は、陰部を汚れた手で触ったり、包皮を無理にめくり、傷ができることによる細菌感染、おむつの蒸れや摩擦などです。少し赤くなっている程度で、おしっこも問題なくでき、痛みが伴わない場合は、清潔にしておくことで自然に治ってしまうこともあります。しかし、そのままにしておくとさらに悪化してしまうことがあるため、気づいた際はできるだけ早めの受診をしましょう。治療は症状に合わせて、抗菌薬や軟膏の処方がされます。

包茎について

包茎とは、おちんちんの皮(包皮)をひっぱっても、おちんちんの先端(亀頭)が完全に見えない状態のことです。男の子は包茎の状態で生まれてくるのが正常です。成長とともに包皮が少しずつ剥け、尿道口が見えるようになってきます。そのため、子どもの包茎の多くは治療をする必要がありません。ただし、次の症状がある場合にはご相談ください。
・おしっこがまっすぐ飛ばない、包皮におしっこが溜まり膨らんだりする
・おしっこをするときに痛みがある 
・ちんちんの先が赤くなっている/包皮炎(感染)を繰り返す

当院では症状に合わせ、ステロイド軟膏による治療を開始することがあります。ステロイド軟膏を使用することで包皮が柔らかくなります。そのうえで、少しずつ包皮をひっぱったり、包皮と亀頭の癒着を無理なく解消させます。包皮をめくったところにステロイド軟膏を塗り、包皮は必ず元に戻します。また、お風呂の際に包皮をやさしく無理のない範囲で剥いて戻すのを数回繰り返し、徐々に剥けるように促すこともあります。軟膏は一定期間(2週間から8週間ほど)、状態が安定するまで継続する必要があるため、定期的な受診が必要です。

精巣の痛み・腫れについて

突然、精巣(おちんちんの玉)の痛みを訴えた際は、緊急性が高いため早期受診が必要です。
精巣が急に痛み、腫れるなど病気の総称を「急性陰のう症」と呼びます。男性ホルモンの分泌が盛んになる思春期に多くみられます。急性陰のう症は主に精巣捻転、精巣上体炎、精巣付属器捻転などがあります。
精巣捻転…精巣が急にねじれて陰のうの痛み、腫れだけでなく、鼠径部の痛みや腹痛、嘔吐などの症状も伴うことがあります。精巣がねじれたまま8時間以上過ぎてしまうと、精巣の機能を回復できなくなる可能性がありますので、夜間でも救急外来への受診が必要です。
以下の症状がある際は、直接、総合病院への受診をしましょう。
・陰のうの激しい痛み
・陰のうが赤く腫れあがっている
・発熱、吐き気や嘔吐がある
当院では受診時、疑わしい症状の場合は、小児外科のある総合病院への紹介を行っております。

ホームケアについて

・おむつや下着が汚れたら、こまめに取り換えて清潔を保ちましょう。
・日ごろから水分補給をこまめに行い、トイレを我慢させないように声掛けをしましょう。
・お肌に傷をつけてしまわないように、お子さんの爪は短く清潔に整えましょう。
・陰茎は、皮膚が重なる部分のため、垢など汚れが溜まりやすいです。お風呂の際は尿道が見えるまでやさしく包皮をひっぱり、やさしく洗いましょう。めくった包皮は必ず元に戻しましょう。特にお子さん自身で洗っている場合ですと、皮脂やよごれをしっかり落とせていない可能性もあるため、しっかり洗えているか確認してあげましょう。
・軟膏など処方薬がある場合、医師の指示に従って使用しましょう。

さいごに

デリケートゾーンのご相談は、抵抗を感じることもあるかと思いますが、当院ではお子さんの年齢にかかわらず声掛けを行い、本人の了承を得るように心掛けて診察をしています。当院の土日診療では、男性医師もおりますので、ご希望の際はご相談ください。できる限りお子さんのご希望に添えるよう配慮し、診察を行いますのでご安心ください。

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