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🍎熱があるのに検査してくれない!どうして?

迅速検査のタイミングについて

お熱が出て小児科を受診したのに、「今日はまだ検査はできません」と言われたことはありませんか?「まだ検査ができない」とはどういう意味でしょうか。

迅速定性検査は、綿棒で鼻や喉の奥をぬぐって分泌物などを採取し、そのなかにインフルエンザやコロナウイルス、
溶連菌などが一定以上いるかどうかを調べる検査です。インフルエンザや溶連菌などは特効薬がありますので、早期に診断することがスムーズな治療の手助けとなり、症状の改善につながります。迅速検査は簡単に実施でき、10~15分ほどで結果が分かるのでとても便利な検査ですが、注意すべきことが1つあります。

インフルエンザやコロナなどのウイルスに感染すると、体内でウイルスがどんどん増えていきます。感染して間もないとき、まだウイルスが体内で十分増えていない段階で検査を行うと、ウイルスの量が少なすぎるため、本当は感染していても検査結果が陰性となってしまいます。(これを「偽陰性」といいます) 発熱してから24時間くらい経過すると、体の中のウイルス量が検査するのに十分な量になるので、検査の結果も信頼性のあるものとなります。

迅速検査はお子さまにとっては痛くて嫌な検査ですので、1度で確実な結果が得られるように、小児科では「しっかり発熱してから約24時間待ってから検査をしましょう」と説明されることが多いです。検査を希望するときは、解熱剤などを上手に使いながらしばらくおうちで様子をみて、発熱してから24時間以上待ってから受診するようにするとよいでしょう。

 

 当院では次のように迅速検査を実施しています。

インフルエンザ・コロナウイルス 

インフルエンザとコロナウイルスを同時に調べられる検査キットがあります。
発熱(37.5~38.0℃以上)してから約24時間経過していて、医師が必要と判断した場合に実施します。家族などに陽性者がいる場合はみなし陽性(検査をせずに陽性と診断すること)とすることもあります。

溶連菌 

溶連菌特有の喉の所見や発疹があるとき、周囲の流行状況などから医師の判断で実施します。喉の奥を綿棒でこすって検査します。陽性だった場合、抗生剤を内服して治療することが必要です。

アデノウイルス 

高熱が続いたり喉の痛みや腫れが出たりするのが特徴です。目やにや充血など目の症状を伴うこともあります(咽頭結膜熱/プール熱)。溶連菌と同様、喉の奥を綿棒でこすって検査します。特効薬はありませんので、治療は対症療法となります。症状や周囲の流行状況から医師の判断で検査を実施します。

RSウイルス・ヒトメタニューモウイルス 

RSウイルスとヒトメタニューモウイルスを同時に調べられる検査キットがあります。
RSウイルスは、2歳までにほぼ100%の子どもがかかる感染症といわれていますが、特に低月齢の乳児では症状が重篤となる場合があります。検査の保険適応が1歳未満(0歳児)と決まっていますので、1歳以上のお子さまには検査は実施していません。
ヒトメタニューモウイルスは、主に呼吸器系に影響を及ぼしやすいウイルスで、咳や鼻水、喘鳴(ゼーゼー)などの症状がみられます。これらの症状や、乳幼児が重症化しやすいという点においてRSウイルスと似ているとされています。RSウイルスと同様に特効薬はありませんので、治療は対症療法となります。

百日咳

特有のけいれん性の激しい咳を特徴とする呼吸器感染症です。全国的に子どもを中心に感染が急激に拡大しています。抗生剤の内服により治療します。
百日咳に特徴的な咳が続くときや周囲の流行状況から医師の判断で検査を実施します。発症から時間が経過している場合や抗生剤をすでに内服している場合は結果が陰性となる場合があります。


当院では、症状や周囲の流行状況から医師の判断で検査を行います。

 

    当院の理念について当院の理念について
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